2014年08月25日
イーグル製カスタムプレートキャリア...MBAV?
“MBAV”といえばソフトアーマーが内蔵されていますが、コレはソフトアーマーの無い、いわゆる市販の「プレートキャリア with カマーバンド」の仕様です。
が、民生タグではなく官給タグ。
生地の感じも市販のそれとはちょっと違います。
そういうバージョン(ソフトアーマー無し)も支給されているんでしょうか...知識不足。
そして、だとしたらコレは“MBAV”と呼んでいいのか、違う名称があるのか...やっぱり知識不足。
入手したのは米軍直下の放出品店ですので、前オーナーが米軍関係者なのは多分間違いないと思います。
ずいぶん長きに渡って使われていたのか、(なぜか)黒染めされていたり、軽易なカスタムや補修があります。
また使い込んで擦れたり日焼けしたりと判りづらいですが、元の色はコヨーテです(笑)
分かりづらいですが・・・
カマーバンドのベルクロ面にmolle幅の切れ込みを入れて、パルスウェビングの代用にしてあります。
今日のファーストスピアー社の6/12システムと同じ発想ですね。
先見的といえば先見的ですが、よほど前オーナーはポーチ類を沢山携行する必要があったのでしょう。
さらに、それに伴ってカマーバンドをフロントパネルに固定するためのベルクロ面積を犠牲にしてるわけですから、とうぜん保持力も弱くなります。
そこで、カマーバンドの先端にファステックス(バックル)を追加してあります。
何かの補習用ファステックスでも代用したのでしょう、わざわざファステックスに切れ込みを入れて、ループに上手いこと固定されています。
(そこら辺のギザギザした硬い物で削ったんでしょう、切り口がメチャ汚いw)
裂いたり切ったりのカスタムばかりではありません。
肩パッドと胸部の2カ所、左右で計4カ所にループが縫い付けてあります。
肩パッドはエラスティック(ゴムバンド)、胸部はナイロンテープでそれぞれ作成されています。
使い道は、写真みたいにハイドレーションのチューブや無線機のケーブルを通すのが正解(...だよね?多分)
一見すると、そう不満が出そうにないシンプルなアーマー。
しかし、実際に使い込んでいく内にあれこれ不満箇所が見つかり、オーナー自ら使いやすいようにカスタムするのは、近代的なフル・ウェビングアーマーでも同じなんですね。
そりゃ愛着も湧くでしょう。
Molleコマの縫目は幾箇所もホツれ、ドラックハンドルも1度は千切れてしまってます。
それでも丁寧に補修され、ドラックハンドルなんかは補修した上に補強までされています。
オーナーが僕に代わり、用途は違えど(実戦とサバゲ)今でも酷使され続けています(笑)
まあミリタリー装具としてはある意味、本望なのかもしれませんが(笑)